ガラスのピラミッド
in toyama
この住宅は、五箇山の合掌造りにならい
急勾配屋根で積雪荷重を回避し、軽快な構造をえている
明るく開放的な住まいを目指して、外皮はガラスとし
その内側にコンクリートのコア「もうひとつの家」をいれて
「入れ子」にし冬の寒さや夏の日差しに対した。
そのコアからつながる半外部、さらに外部の場を、
室温や日射などの環境差をうけいれ
ここちよい場をさがし、移動して暮らす。
一日の光とともに、季節の移ろいにあわせて。
中庭は「さしこまれた外部」。
かこまれ守られた場に意識はかかわりをもとめて開いていく。
切り込まれた中庭は建築内部に厳かな光を導く。
ここには、かこわれながら外に開く場がある。
生まれた外観は「ガラスの合掌造り」であり
進化しながら回帰する新しい富山の住まいを目指した。
JIA 日本建築家協会 優秀建築選2006
第45回 富山県デザイン展励賞
第36回 富山県建築賞
主体構造・構法:鉄骨造+RC造+木造
基礎:ベタ基礎 敷地面積:286.31 m2
建築面積:160.22 m2
延床面積 216.58 m2
1階: 136.53m2 2階:65.17m2 3階:14.88m2
設計期間:2003年1月〜2004年5月
工事期間:2004年6月〜2004年12月
2F展示室 竹林を背景に、ギャラリーとしてつかっている
従室/回廊 グルグルまわれる終わりのない動線 主室をとりまき熱環境を安定させるための空気層
中庭 本来あるべきもの = 屋根 がないことで結果 的にできる場 = 中庭 生まれる開放感
現在
この住宅は建築家の自宅/officeとして設計され
その後、陶芸家の嫁をもらったことでアトリエを増築し
彼女のためのギャラリーも併設することとなった
さらに、光あふれる場を展示空間に利用し
GALLERY・ガラスのピラミッド としてopen。
さまざまな作家や、アーチストを招き、イベントやライブを開催している。
今、この住まいは
建築設計のoffice、陶芸のアトリエ、ギャラリー、自宅 の4つの看板をもち
LIVE - くらす
WORK - つくる
MEET - つどう
その多彩なプログラムをうけいれる、人々の集いの場としてある。