所在:富山県砺波市平成町

敷地面積 230.01F

建築面積  88.36 F

延床面積  117.17F

用途:専用住宅

主体構造:木造 基礎:ベタ基礎

ロフトより見下ろす. ふたつの壁は建物中心の南北軸にあり、内部の世界を2つにわける
ふたつの壁の家
エントランス. ふたつの壁の間を南の空に向かってはいる 
きりとられた空が見える.
居間. ふたつの壁を見る. 様々な開口があけられていて、こちらと向こうの世界をつなげたり、きったりする
南東外観. 閉じた黒い箱に、屋根にT型、南壁に低く水平に、2つの切込みをつくり、そこから内部に光を導く 

南西外観. 中の様子はほとんどわからない閉じた黒い箱. 唯一 南の水平で低い開口から足下が見えるのみ

ロフト. 斜天井を南側からさしこむ光があがってくる
パティオ. プライバシーの高い内庭。T型の開口からは空がみえる
all photo:Satoru Fujimori
主寝室. 籠れる部屋
廊下からパティオを見る. 
主寝室うえのロフト. 季節によっては寝室にもつかえるスペース

完成までのながれ

 

 

STUDY - 模型による検討

閉じた箱は 2つの壁を内包し 空をT型にきりとる

南を指向するコートハウス

敷地は比較的市街地で交通量の多い道路に

田を介して接しており、背後にアパートがある。

プライバシーが高く、縁側にすわって庭を見れる

そんな住まいを希望された。

外からの視線を遮るため、まずは閉じた箱とし

背後のアパート側や東西に開口をほとんどなくした。

南側の田に、水平にのびる低い開口でひらき

屋根を南にむけてT型に切り取り、その下はコートにした。

そのような開口から内部に光をよびこむコートハウスとした

建物中心を南北に走る2枚の黒い壁は

片方は規則的な、片方は不規則な開口のリズムをもち

生活シーンを豊かにしながら

内部を東棟(昼空間)と、西棟(夜空間)にわける。

また、その壁がはさみこむ、

建物を南北につらぬく土間は

エントランス、ホール、パティオ、コートへと

レベルや光の量を変化させながら

人の意識を南の空の遠くへと、導く。