process

 

 

花火台のある消防士の家

 

この住まいの主人は消防士である。
24時間体制の勤務なので長く留守にすることを心配され、
セキュリティーが高く内部の様子が外から見えない
いわゆる、要塞のような家を切望された。
そのことから内部は閉じて暗くなることを心配して、
光のたくさん入る明るい住まいも要望された。
また、立地条件として、2つの花火が見える位置にあり、
この住まいの中に花火を見る部屋がほしいとの要望もあった。

設計からの提案として、外観はできるだけ窓を少なくし、ほとんど壁とする。
窓をつくるときは簡単に進入されないように高い位置する。
内部の構成については、中庭をもうけ、各部屋へはそこから光をとる。
この中庭を取り巻く生活道線を回遊性が生まれるようデザインし、
また、敷地に段差があることを利用して、スキップフロアとし、
例えば子供室のロフトからリビングのテラスに床レベルが連続したり、
奥様の好みから通り過ぎる壁をアーチ状の開口としたりして、
様々な場所ができ、楽しくつながっていく多彩なシークエンスのある空間をつくった。

そういった部屋たちの頂点として、花火を見るための物見台/花火台をてっぺんにつくった。
この場所は花火を見るのに家族が集まる場所であると同時に、それ以外の日は、
ご主人の書斎であったり、子供たちの隠れ場であったり、奥様の息抜きの場所であったりと、
いろいろな非日常的な場とし使われることを期待した。