シマシマハウス 


生家に住み続ける姉妹のためのスロー・アーキテクチュアー

立山連峰を望む山村の集落に住む4世帯の家族。

ものづくりをする妹と姉の生活の場を増築をした。

 


 

 

 

process

 

 

敷地は立山の麓の村。生家に住み続ける4世帯の家族。
子どもが大きくなってきたことをきっかけに、
ものづくりをする妹と姉の生活ための スペースを増築をした。

この辺りは立山連峰を背景に森が広がる静かな環境。
この空間とゆるやかにつなげることを主とし
妹と姉それぞれのスペースを八畳を単位にして
1つの可愛い屋根の下にまとまる ことを考えた。

妹さんは手作りのひょうたん人形を制作されており、
この増築部はその作品を並べたショップも兼ねる。
森の中にサーカス小屋のような楽しい建築をイメージした。
たてのシマシマがよい。GLたてハゼ葺を白とベージュを交互に葺く。
その存在感がこの姉妹の空気感とよく合ってるように思った。

アトリエの土間、なか土間と南側軒下の、そと土間をつないだ。
このL型に連続する土間空間は内部と外部をスムーズにつなぐ。

なか土間は 作家の製作の場でもある。
そと土間は、蒔きを割り蓄え、洗濯をして干し、
ときには座って外を見たり、こどもが遊んだりする
家族みんなが集い、その外に広がる立山の厳しく広大な自然と
つながる場となることを期待した。

第57回富山県デザイン展 奨励賞